朝里岳・白井岳

2016.5.14
2016.5.14

 札幌国際スキー場の閉鎖されたゲレンデをひたすら登った。スキー場を出るのに2時間以上かかると、リフトは本当にありがたいとつくづく思う。でも、こんないい天気の日は何も急ぐことはない。風はおだやかで陽光は惜しみなく降り注いでくれる。

 朝里岳の山頂は平坦でどこだか分からなかった。さらに飛行場と呼ばれる平坦地を過ぎ、右に余市岳を見ながら白井岳へ向かう。最低鞍部までシールを外して滑り、その先で羊蹄山を目の前にして昼食。ただのパンとコーヒーがご馳走に思えるのも素晴らしいロケーションのおかげだろう。

 白井岳の山頂から朝里岳沢川へ向かっての滑降は楽しめたが、標高800m辺りから雪割れが始まった。予想していたので驚きはしなかったものの、雪解けの増水でスキー場のほうへは渡河できず、結局、右岸を車道まで行かされ、少し苦労させられた。

朝里岳へ
朝里岳へ


無意根山

2016.5.12
2016.5.12

 昨日は雨。こんな日は移動と休養。

 明けて今日。「 朝お出かけの時、雨が降っていなければ雨具は要らないでしょう」という気象予報士の言葉を信じて無意根山に出かけた。ところが山中ずっと雨。すっかり冷えきって下山し、定山渓温泉の湯に入る頃にようやく晴れて白い峰を仰ぎ見るという日になってしまった。

 定山渓から鉱山のある元山へと車を走らせ、終点の駐車場から登る。総じてなだらかな登りなのだが、千尺高地という台地の手前がけっこう急だった。さらに長尾山山腹のトラバースから長い頂稜とつづき、けっこう時間がかかった。

 頂上付近では濃い獣の匂いがし、雪の上に大小2つの真新しいヒグマの足跡があった。親子熊にちがいない。出会いたくないので、女房と大声で意味もない会話をしながら歩いた。頂上は祠のある頂と三角点のある頂と2つあるようだ。また来ることもなかろうと、遠いほうの無意根山頂まで足を伸ばす。 

 視界が悪く、下りは注意しながら滑ったが、途中で出会った他人の足跡を追ってコースを間違ってしまう。(また、やっちまったぜ) 登りより下りのほうが難しい、そんな印象の山だった。

三角点のある山頂
三角点のある山頂
雨の中の滑降
雨の中の滑降


安足間岳

2016.5.10
2016.5.10

 愛山渓温泉への19kmの道が9日に開通したので、大雪山行きを変更して、その北にある安足間岳という余り知られていない山に転進した。今シーズン一番乗りのつもりだったが、後続のご夫婦に抜かれてしまい二番乗り。

 沼平の広い雪原、安足間岳直下のカールを思わせる谷間の斜面、本州でもなかなか見ることのできない広大な景観。登りの時にはクラストしていた雪面も下る頃にはすっかりゆるんでいて、私の経験の中でも5本の指に入るすばらしい滑降が楽しめた。

 下山後、愛山渓温泉の湯にひたると、今日一日の予期せぬ収穫に心満たされる思いがした。

 

安足間岳西面の大斜面
安足間岳西面の大斜面


黒岳

2016.5.9
2016.5.9

 朝一番の黒岳ロープウェイを待って出発。101人乗りのゴンドラは、私たち夫婦で貸し切りだった。 黒岳スキー場のリフトは整備点検のため、今日から運休。ゲレンデを歩いて登る。リフト終点からは急登が頂上まで続く。右手の尾根筋から、左の斜面へと大きくジグを切ながら登りついた黒岳頂上は、昨日の暑寒別岳同様の烈風。カムイミンタラの周遊はあきらめて早々に退散することにした。

 下りの急斜面は斜滑降にキックターン。雪は適度に柔らかく、私は滑りたかったのだが、滑落する女房を拾いにいくのも面倒なので、山ヤの原点に立ち返り安全第一で下りた。 もう危なくないと思われる場所から滑降に切り替え、スキー場へと滑り込んだ。

 山頂駅で振り返ると、私たちのみっともないジグザグシュプールが広大な斜面に刻み込まれているではないか。

背後の山は何だろう
背後の山は何だろう
黒岳をふりかえる
黒岳をふりかえる


暑寒別岳

2016.5.8
2016.5.8

 北海道スキー旅の初日は暑寒別岳。北大山岳部の歌に「暑寒の尾根に芦別に 北の山のザラメの尾根を飛ばそうよ」というフレーズがあり、この山の名はずいぶん前から知っていた。 新日本海フェリーで午後9時に小樽に着き、そこから登山口まで150kmを車で走った。

 早朝に暑寒荘の駐車場から出発し、長い長い尾根を登る。曇りから晴れに変わっていく天気が励ましてくれ、休み休みながら距離をかせいだ。ここは視界がきけばいいけど、ガスのときの下りは危ない尾根になることだろう。この日の難は風だった。頂上手前の大斜面辺りから、身体が浮くほどの強風に煽られ、少し怖い目をする。先行パーティは登頂をあきらめたのか、早々に引き返してくる。私たちはスキーアイゼンで踏ん張り頂上へ。

 しかし、強風の中では居づらく早々に引き上げ、クラストした急斜面はスキーアイゼンをつけたまま下った。 雪面がややゆるんだ場所で、シールとアイゼンをとって滑降に移る。滑るにつれて調子にのり思い切り「ザラメの尾根を飛ば」したのである。

 行きとはコースをかえて下った谷間では、陽光とせせらぎが出迎えてくれた。「雪消の沢の歌たのし」北大山岳部の歌の後半を思わず口ずさんでいた。

暑寒別岳頂上
暑寒別岳頂上
尾根を滑る
尾根を滑る
春の谷間
春の谷間


積丹岳

2017.4.17
2017.4.17

 積丹岳は、3年前の夏に積丹半島をシーカヤックで回ったときから私の中で憧れの山となっていた。

 前日の夜、林道除雪終点まで入ったが、ブルでかいたばかりの ダートはひどいものだった。4WDに切り替えて、底すりながらの走行、おまけに除雪はあらぬ方向へと延びていて引き返す始末。(この林道で車を壊した人と頂上で出会ったが、そのリベンジに来たとのこと)

 翌早朝に出発。休憩所まで林道を歩いた。昨年はGW明けだったのでここまで車で入れたものの、雪がなくて断念している。 昨日は日曜、多くの人のトレースが残っていて地図を読むこともなく、これを追った。実に登りやすい尾根で、天気は良く急ぐこともないので気分はぶらぶら歩き。 次第に開けてくる展望を楽しみながら、ピリカ台のなだらかな雪の原を過ぎて休憩する。カヤックで回った積丹半島が一望できる。見上げる山、見下ろす海、その両方を体験できるのはなんという幸福だろうか。 ピリカ台から見えていたのは稜線の一角で、頂上はその先にある。最後の急斜面に取りついている先行者が見えた。私たちもつづき頂上へ。

 晴れた日の山頂は、立ち去りがたい思いがするが、帰りの滑降も楽しみ。先に出た人は、もうはるか下へ。後ろで歓声が上がったので振り返ると、人の姿はなく、美しいシュプールが一筋、谷間へと消えていた。北海道の山で出会う人は、みんな本当にスキーが上手い。 でも、下手は下手なりに楽しめるというもの。滑りやすいザラメ雪に女房殿はごきげんで「こうでなくっちゃ」などとのたまいながら滑って行くのだった。

海を背に
海を背に
積丹岳頂上
積丹岳頂上


羊蹄山

2017.4.16
2017.4.16

 積丹に移動するつもりで倶知安まで出ると、西日を浴びて羊蹄山が手招きする。こんないい天気なのに登りに来ないのかと・・。 そんなわけで、予定を変更して羊蹄山を登ることにした。真狩からは一昨年の冬に途中まで登ったことがあるので、今回は頂上狙いで京極コースをとった。

 登山口は駐車場スペースが除雪されていた。広い雪の原は畑なのだろうか、そのどんつきに登山口の標識がありコースを確信。 登りはじめは緩やか

だが、次第にせり上がっていく。頂上までの標高差は1500mほどになる。伯耆大山の西面と似ているが、それより600m多く登ることになる。7合目とおぼしき辺りでスキーをデポ。荷を軽くして頂上を目指した。滑るなら8合目までスキーを担ぎ上げたほうが横の谷が滑れて楽しかったのだろう、でも身軽になったおかげで、坪足でどんどん登られた。頂上まで距離はたいしたことはないのだが、急登で苦しく、現れる稜角が頂上かと思っていたら、またその上に同じようなものが出てくるという繰り返し。そうしてようやく着いた京極ピークは強い風の中だった。  

 お釜の底には、私たちを追い抜いて行ったボードのふたり組がいた。この2人が今日の羊蹄山を一番楽しんだのではないだろうか。体力も技量もなければ、こうもスムーズには動けないだろう。

 私たちはと言うと、登りでしっかりしごかれて、帰りの滑りはからっきし駄目だった。女房は先祖帰りしてへっぴり腰、私はノーコンの暴走。 すっかり疲れて振りかえると「また来いよ」と羊蹄山が笑っていた。

京極から入る
京極から入る
格好なんてどうでもいいんだ
格好なんてどうでもいいんだ


目国内岳・白樺岳

2017.4.15
2017.4.15

 新見温泉から目国内岳を目指した。国道268号線は5月26日まで通行止めだが、道路の補修工事のため途中まで除雪されていた。その終点からゆるやかな谷間を登って車道をショートカット、新見峠へと出た。 天気は快方に向かうとの予報だったが、雨まじりのガスで、先行していたスノーシューの若者は前目国内岳で引き返してきた。視界はよくなかったが、それほど厳しい状況でもないので、私たちは進むことにした。 広い鞍部から目国内岳への登りにさしかかる辺りから次第にガスが晴れてきて、青空ものぞくようになった。目国内岳の頂上には、すでにひとつスノーシューの足跡があった。 

 スキーでの帰りは楽しみである。昨日同様の足引っ張りの雪にわずらわされたが、快調に鞍部まで滑り、前目国内岳はシールを着けるのが面倒なので南側をトラバースして新見峠へと下った。

 まだ、午後を少し回ったばかりなので、このまま帰るのももったいないと思い、白樺岳に行くことにする。気持ちのよいダケカンバの林を抜けて行くと、チセヌプリやシャクナゲ岳が見えた。谷へ滑り込む数人を見送ってから白樺岳頂上へ。 ここから新見温泉まで尾根を滑った。快適なザラメで、どう下っても車道に当たるので、わずらわしい地図読みもせず、板の走るに任せて滑る。

 車まで戻り、後片付けをしていると、懐かしい人に会った。関西テレマークで講師としてきていただいていた川上さん。下り途中でずいぶん上手い人がいるなぁと思っていたら彼だった。もっと話したかったのだが、ガイド中らしく、お客様もいたので邪魔になってはと思い、温泉のいいところを教えてもらい別れた。 教えてもらった鯉川温泉の湯につかりながら、広い北海道で数人もいない知り合いと出会う、こんな縁もあるのだなぁと思ったのだった。

新見峠
新見峠
目国内岳をふりかえる
目国内岳をふりかえる


漁岳

2017.4.13
2017.4.13

 昨日は雨だったので、苫小牧の図書館で半日、カヌーワールドの原稿を書いたり本を読んだりしてすごした。沈殿の日は観光、温泉、図書館のいずれかになるのだが、各地の図書館を訪ねるのは楽しみである。苫小牧市の図書館は素晴らしく、市民レベルが高いに違いないと勝手に思う。

 午後から移動し、前回訪ねたときには時間外で断られた支笏湖畔の丸駒温泉に入った。 漁岳の登山口で泊まって、朝起きてみると雪。冬型の気圧配置だから、さもありなんと思ったものの、昨夜の星空は何だったんだろう。

 仕度をして漁林道を歩く。途中、林道をショートカットする所にはさっき踏んだばかりの熊の足跡があった。大声で下手な歌を歌いながら、そこを通り抜ける。林道からはできだけ忠実に尾根にコースをとって進んだ。ピンク色のテープがよい目印となり、油断なく帰りのコースなども探りながら登る。小さなアップダウンが何ヵ所かあったので、帰路にシールを着けなくてもよいように見当をつけておく。天気は吹雪と短い日差しの繰返しだったが、時折の雲の切れ間から垣間見られる景色は、それはそれで見栄えのするものだった。最後の急斜面を登って着いた頂上は烈風の中、シールを外すのももどかしく、早々に退散する。

 帰りの滑降は快適そのもの。春のパウダースノーをたっぷりと楽しませてもらう。下山途中で道警のパーティと出会った。トレーニングなのだろうか、みんな若く、大きなザックを背負って頼もしげに見えた。 林道後半は平らすぎて、スキーはあまり走らなかった。

オコタンペ湖を下に見て
オコタンペ湖を下に見て
春のパウダー
春のパウダー


樽前山

2017.4.11
2017.4.11

 北海道の山旅の初日は樽前山。モラップから登るか、苔の洞門側にするか迷ったが、天気が下り坂なので、リスクの少ないモラップから入ることにした。

 登山口の道道141号線にはゲートがあり、除雪もされてないので、夏の登山口にあたる7合目ヒュッテまで、約7kmをスキーで歩いた。 ヒュッテは鍵がかかり誰もいなかった。そこからは夏道をとらず、東山に直接的登る浅い谷を行った。山はガスでおおわれ、よくは見えないものの、雪がつながっていそうに思えたからである。この勘はあたり、直下直下 までスキーで上られた。 雪が切れたので仕方なくスキーをデポし、残り標高差40mを登って頂上へ。

 そこは、やたら風が強くて早々に退散。 デポ地からは、薄い雪にかくれた石を踏まないように慎重に滑り、途中からゆるんだ雪の斜面を快適に滑りヒュッテにもどった。

 昼食をとっていると、管理人がスノーモービルで上がってきた。除雪が入るので、スノーモービルを移動させておかねばならず、休みなのに出てきたとのこと。 帰りは傾斜のゆるい割りにスキーがよく走ってくれて、1時間足らずで車まで帰ることができた。 

長い林道歩き
長い林道歩き
樽前山7合目ヒュッテ
樽前山7合目ヒュッテ


横津岳

2018.3.6
2018.3.6

昨日は洞爺湖、ウインザーホテル、函館の夜景など、観光しながら道南まで移動。

 今日は、七飯スノーパークのゴンドラ始発に乗り横津岳へ。このスキー場も口うるさいことも言われず好感がもてる。ゴンドラは夏場も稼動しているそうで、向かいの駒ヶ岳の格好の展望台となるのだろう。

 なだらかな尾根の木々は新雪で彩られ、独り占めするのが申し訳ないくらいの美しさだった。森林限界を出ると目の前に横津岳が。レーダー施設があって異様な風景に思えた。でも、それはそれで存在感のあるもので、別の惑星に来たかのようである。風が強く地吹雪模様。袴腰岳の予定は早々に放棄し横津岳頂上を後にした。

 昼食後、東側の谷に滑り込みパウダー三昧。シュプールがあったので、ここはゲレンデスキーヤーのサイドカントリーのコースでもあるようだ。地図読みをしながら、できるだけ彼らの跡を外して滑ったのですが、駒見林道からは合流し、最後は、それを追ってゲレンデへともどった。

七飯スノーパークを出て
七飯スノーパークを出て
横津岳頂上
横津岳頂上


渡島駒ヶ岳

2018.3.6
2018.3.6

 昨夜の雪も止んで、北海道に来て初めての晴天。渡島半島の盟峰、駒ヶ岳に登った。

 除雪終点のゲートから、3キロメートル強の林道歩き。夏なら車で10数分の道も今は静かな雪のプロムナードである。六合目の夏の登山口から緩やかな尾根を登る。振り返ると、昨日登った横津岳、眼下には大沼が白い雪の原となって広がっていた。馬ノ背から先は入山禁止と聞いていたが、目の前の剣ヶ峰の雄姿には登高意欲をそそられる。でも、あそこに行くには違う道具が・・・。  帰りは、クラストと軟雪、軽いモナカに悩まされながらの滑り。途中で出会ったボーダーから教えてもらった尾根脇のコースは、雪が柔らかく助かった。傾斜の緩い林道もスキーが走り、あっという間に出発点へ。  

 写真でしか知らなかった美しい山に出会ういい1日となった。

馬ノ背から剣ヶ峰を望む
馬ノ背から剣ヶ峰を望む
帰りは楽し
帰りは楽し


鷲別岳(室蘭岳)

2018.3.8
2018.3.8

 午後から天気が崩れるとの予報だったので、手軽に登られる山をと思ってやってきたのだが。毎日登る人もいる室蘭の裏山というイメージとは裏腹の厳しい山の一面を見せつけられることになった。

 強風の吹き抜ける山頂付近はカリカリにクラストしていて、山頂標識も見つけられないまま早々に下山。ホワイトアウトの中、コース間違いに備えてシールはつけたまましばらく下りる。目印のテープのある場所からシールを外して滑った。広いブナ林の中、うっすらと乗った新雪を蹴っての滑降が、今日の報酬となった。  

 白鳥ヒュッテに寄って、管理人さんとしばらく話をする。相当に山を登り込んだ人でなければ生まれないような話しに、ただ感心するばかり。リフトの止まっただんパラスキー場では、足元も見えず立ちごけの連続、船酔状態。

白鳥ヒュッテ
白鳥ヒュッテ


稀府岳

 登山口はわずかに除雪されて、そこに駐車させてもらい出発。カチカチに凍りついた谷間の道を行き、最後の急登ではスキーアイゼンをつけた。尾根に登りつくと目下には噴火湾、はるか向こうに駒ヶ岳、近くに有珠山が見える。頂上まではアップダウンのある気持ちのよい無木立の尾根がつづく。雪庇状の頂上には、誰が立てたのか目印の笹があった。

 シールとアイゼンをつけたまま少しだけ下ってから滑った。クラストと軟雪が交互する細い尾根は横滑りを多用して慎重に行ったが、日照で雪が緩んだ辺りからは気持ちよくターンして滑ることができた。

頂上への尾根を行く
頂上への尾根を行く


ホロホロ山

2018.3.11
2018.3.11

 夜間はマイナス10度にはなっていただろう、登りだしから雪面はカリカリに凍りついていた。傾斜が緩やかなのが救いで、次々に変化していく樹林を抜けながら長い尾根をたどり頂稜へ。 ここから頂上まではやせ尾根がつづくことは地形図で想像していたが、固く凍りついた今の状態では、アイゼンとピッケルなしには危険。多少の未練を残しながら頂上目前で引き返した。

 帰りの滑降は、バリバリとうるさいこと。トタン板の上を滑っているようなものだった。これがパウダーだったらどんなに楽しかったことだろうかと思う大斜面。樹林帯に入ってからは雪もゆるんで、登りの苦労が帳消しとなる楽しいツリーランがつづいた。

どこまでもゆるやかに登っていく
どこまでもゆるやかに登っていく

 この日、車中泊でガスコンロを使用していたら、一酸化炭素中毒になりかけていた。外に出てからスキー靴が履けないくらいフラフラになっていて、初めて気がついた。歩いていても1~2時間は気分が悪く力が出なかった。寒くても換気は大事



竹山

2018.3.12
2018.3.12

 竹山はルスツスキー場がある貫気別山や尻別岳の裏にかくれた地味な存在。でも、そのなだらかな山容はとてもテレマーク向きである。 2.5キロメートルほど林道を歩き、なだらかな尾根へと入る。雑木林を抜けると広い雪原が広がっていた。牧場だろうと思っていたが、後で聞くとジャガイモ畑とのこと。右手にルスツのスキー場を見ながら、畑地をひたすら登る。2人きりの静かな山で、こんな素晴らしい景観の中に居られるのは幸せなことにちがいない。

 頂上からの帰りは楽しみな滑り。広大な斜面に思い思いのシュプールを描きながら林道へと帰る。 登山口までもどると10数人の人がた。スノーバイクの一行で、林道に残っていたキャタピラー跡はスノーモビールとは違うと思っていたが、これだった。竹山頂上まで行くこともあるとのことなので、山中で出会わず、静な山を楽しむことができたのは我々の幸運。テレマーク向きの山はバイクやスノーモビル向きでもあるようだ。

樺の木の下で休む
樺の木の下で休む
ジャガイモ畑とは
ジャガイモ畑とは


紋別岳

2018.3.13
2018.3.13

 北海道山スキー旅の最終は、軽い山をと思ってここにした。頂上に無線施設があり、林道が通じているから歩けば着くだろうと出発したのだが、林道は意外に長く5Kmほどあり、おまけに頂上付近では蚊取り線香の渦のようにクルクルまわされてしまい、目が回ると同時に方向感覚がおかしくなりそうだった。

 下る頃には、すっかりガスにまかれて小さな雨さえ降ってきた。尾根筋を滑っていったん林道に出、少し先から谷へと滑り込む。気温が上がってきたせいか、朝のカリカリの雪面も程よくゆるみ気持ちよく滑ることができた。でも、ここは典型的な雪崩地形だから、積雪状況によっては入ってはならない場所となる。

谷中を滑る
谷中を滑る


余市岳(キロロスキー場)

2018.4.10
2018.4.10

 キロロのゴンドラは土日しか動かない。回数券はなく、最低でも3,200円の3時間券を買わなければならない。早目に下りてきてゲレンデを滑ることにして1日券を買うことにする。登山届はマウンテンクラブというところに出す。受付は9時からで10分前に行っても受付けてもらなかった。役所のようにきっちりした仕事ぶり。リフト券を添付して提出するとカードを渡されて、午後4時までに帰ってくるようにとのこと。システマチックだが、ありがたいという気にならない不思議。

 余市第一エクスプレスのリフトを下りてゲレンデ外へ。しばらくトラバースぎみの下りがつづくので、シールはつけず谷底まで行く。枝尾根へと取りついて登っていると、谷底からスノーモビルの音がうるさくひびいてきた。主稜線に出る手前で、そいつに抜かれる。機械には勝てないや。

 コルからは急登。クラストしていないのが幸いだった。そこを登ってからはなだらかになり、やがて頂上へ。余市頂上の左手に羊蹄山が見えたときは一瞬息を飲んだ。あの山こそ道央の山々の王に違いないと思える威容だった。

 スキーでの帰りはいつも楽しい。同じコースをとることもないので、ゴンドラトップまで行き、誰も滑っていないゲレンデを滑り降りた。残りの時間、1日券の元を取るべく意地汚くリフトに乗ってはみたが、足のほうはが悲鳴をあげて、終わりとなった。

余市岳頂上
余市岳頂上


本貫気別

2018.4.11
2018.4.11

貫気別岳はルスツスキー場のある著名な山だが、本貫気別はその陰に隠れるようにしてある小さな丘で、地形図に名も記されていない。

 富丘牧場手前の路肩に車を停め出発。なだらかな斜面から尾根へとたどる。山頂手前の尾根に出ると、眼下の洞爺湖がこの平凡な山からは想像もできないような広がりをもって迎えてくれた。

 下りはほどよく締まった雪となだらかな傾斜で、女房でもテレマーク姿勢で滑って、楽しんでいた。悪天時やほんのわずかな時間しかないときに訪ねるといい山と思う。

楽しい滑降
楽しい滑降


昆布岳・西昆布岳

 西昆布岳経由のコースをとりました。3段になった平坦地は多分畑なのでしょう。早朝の締まった雪原を歩いて、西昆布岳には2時間ほどで着きました。

 この先は少し下ってから、ゆるやかな登りで944mのコブへ。ここから標高差100mほど下るのですが、まだらにクラストしていてシール付のエッジではうまく噛みません。氷化した部分は危険なトラップとなります。慎重に下りて次の908mのコブを越えると最後の登り。急斜面を右にからんで登りましたが、途中で尾根に逃げたのは間違いでした。スキーのまま頂上の東直下まで行けば、そのまま頂上から滑られたのです。我々は、そうせずに尾根にスキーをデポして、頂稜を200mほどツボ足で歩きました。頂上からは羊蹄山、ニセコと見渡せて申し分ない景観。  滑降は快適でした。春のザラメを堪能。登り返しとなる急斜面も雪がすっかり緩んでいて、シートラーゲンしてツボ足で難なく登られました。あとはただただ楽しい滑りが待つばかり。

908mのコブ
908mのコブ
昆布岳頂上
昆布岳頂上


喜茂別岳・小喜茂別岳

2018.4.13
2018.4.13

 黒橋の駐車場から出発。国道を少し歩いて、鉄塔の立つ尾根に取りついた。尾根は総じてなだらかだが、雪は固く凍りつき急斜面も交じるので、早々とスキーアイゼンをつける。小喜茂別には2時間足らずの登りだった。

 シールをはずして、やや急な北東斜面を回り込んで、北側のコルへと滑り込む。この先は、主稜線までひたすらの登り。頂上が近くなると、雪面はクラストしてきた。風が冷たく頂上は早々に退散。

 固くクラストした斜面を恐る恐る滑りたが、わずかに登り返す所で、スキーアイゼンを着ける。喜茂別岳の広い南西斜面に出て、そこから滑った。雪がゆるむにつれ調子を上げて1008mの小ピークを右から巻くあたりから、テレマーク向きのゆる雪にかわる。後は樺の粗林を縫うように滑り下りた。

 途中から3本の登りトレースに出会い、それを追うと、ちょうど駐車場の上に下り立つことができた。

頂上への稜線
頂上への稜線
快適な滑降
快適な滑降


札幌岳

2018.4.14
2018.4.14

 沢沿いの道を行って林道を横切り、冷水小屋へ。小屋の戸には鍵がかけられて使用できない。さらに沢をつめて行くが、途中1カ所、滝が埋まったような急斜面では少し手こずった。そこを越えると傾斜はゆるやかになり、クラストした広い尾根から札幌岳頂上へ。360度の展望が楽しめる。

 帰路にとった西側の尾根は、最初はなだらかで広かったが細尾根で行き詰まる。小さな岩場が行く手を遮り、右は急な雪壁、左は笹。おまけに真新しい熊の足跡まで。大声を出して人がいることを報せながら、少しもどって右手の雪壁を下りた。その後も、波打つ雪に悩まされながら尾根を滑り、林道へと下り立ったものの、この尾根はスキー向きとはいえなかった。

スノーブリッジを渡る
スノーブリッジを渡る


奥手稲山

2018.4.16
2018.4.16

 朝里川と定山渓を結ぶ道は、午後7時から翌朝7時まで通行止めになるので、登山口まで入っておいて車中泊した。

 林道を行くと春香山への分岐。右にとり長い林道をたどる。2時間足らず歩いて、尾根へと登る夏道へ。標高差50m程で尾根上へ出て、あとはなだらかなその尾根をつめ登る。山頂上からは麓の町と石狩湾、手稲山が見えた。

 北大の山の家に立ち寄ることにし、粗林の緩斜面を滑り、高度を落とさないように山腹をトラバースして進む。北大小屋は景色の中に溶け込んで、その存在だけで物語になりそうなたたずまいだった。帰りは奥手稲の沢川沿いに残ったトレースをたどったが、小さなアップダウンや平坦地はテレマークの得意とするところで快調だった。

北大小屋 
北大小屋 


恵庭岳

2017.9.4
2017.9.4

登ったとだけ記録しておく。

頂上まで行かなかったのは、山が怖くなっていたからにほかならない。。



利尻岳

2019.4.29~30
2019.4.29~30

 朝一番のフェリーで利尻島へ。鴛泊コースの遅い出発となったので、頂上までは無理だろうと思いながら登る。甘露泉の上あたりでスキーをはき、夏道がある尾根の西側の谷をつめていった。 長官山まで4時間半ほどかかり、その先の枝尾根から沢源頭の急斜面を滑る。雪は日照で緩み、滑落しても大丈夫な状態。晴天微風の1日。

 

 翌日はT・Ⅿが山頂を目指して早立ちし、残りのへたれ組は山麓彷徨と決め込んだ。もう1本西の沢へ入ろうとしたものの笹薮帯に遮られて断念。今年はいつもの年の半分の積雪量とか。引き返し、雪のつながる尾根を台地あたりまで登ってみた。帰りは昨日同様の楽しい滑降。 夕方には、T、Ⅿのふたりも帰ってきて北野営場でのテントの中で、打ち上げとなった。(6名)

 

2012年の記録は後ほどアップ

利尻岳を望む
利尻岳を望む
台地を行く
台地を行く


大雪山(旭岳)

2019.5.1
2019.5.1

 朝一番の大雪山旭岳ロープウェイに乗る。姿見駅を下りてから右手の尾根を2時間少々の登高で旭岳頂上へ。山頂にはもう多くの人がたむろしていた。

 山頂から少し尾根を行き、折り返すようにして旭岳北の大斜面を滑降。途中、コケモモの絨毯の上でワインを開け、平成最後の山を祝う。姿見駅までは山腹の長いトラバースだが、スキーはよく走った。 (6名)

旭岳目指して
旭岳目指して


ワイスホルン

2018.3.3  2019.5.2
2018.3.3  2019.5.2
1度目の敗退
1度目の敗退
スキー場跡を登る
スキー場跡を登る

 ニセコ近くの手軽な山と思って来たが、なんせ取りつく時間が遅すぎた。午後2時を下山時間に決めて、行けるところまで行くことにして出発。

 除雪終点には車が数台、トレースもはっきりあって、あわよくば頂上までと欲をだしたもののコース半ばで時間ぎれとなる。

 下山は、新雪が柔らかく、楽しい滑降となる。アルペンに転向したMさんもしっかり滑って、女房もこの雪と傾斜なら問題なさそうだった。ちょっと寄り道ぎみにコースをとり、3時頃に下山。頂上へ行けなかったのは残念だたが、北海道の雪、楽しめた。 (2018.3.3 下の軌跡 3名)

 昨年のリベンジは、花園ワイススキー場跡から往復する半日ツアー。ここは雪上車で運んでくれるガイドツアーのコースでもあるようだ。

 旧ゲレンデ下の駐車場に雪はなく、橋を渡ってすぐにシール登高になる。リフト小屋跡を過ぎて、ゲレンデトップの尾根に出てからもけっこう長く、偽ピークから少し下って登り返した先が頂上だった。小雨模様の頂に視界はなく、早々に退散。 雨が激しくなる前に滑り帰りつけたのは幸運だった。(2019.5.2 上の軌跡 6名)



チセヌプリ・ニトヌプリ・イワオヌプリ

イワオヌプリを登る
イワオヌプリを登る
チセヌプリを後に
チセヌプリを後に

2016.5.13 チセヌプリ~ニトヌプリ~五色温泉

 

 積丹岳に登る予定で前日に登山口まで車で行ってみたが、そこに雪はなくニセコに転進。早朝にチセヌプリの登山口の駐車場に着くと、2人の若者が滑り下りてきた。これから仕事へ行くとのこと。出勤前にひと滑りというのはニセコスタンダードなんだろうか。

 標高差300mほどの斜面はオープンで傾斜もあり、楽しめた。登って滑って下山したのは8時過ぎ。それだけで飽き足りない私は、女房に車の回送を頼んで、ニトニプリを越えて五色温泉まで行くことにした。一人だけの山歩きは、それはそれで楽しいものである。

 五色温泉で女房と合流し、貸し切りで浴びる湯の贅沢さは言うまでもない。

2017.4.14 イワオヌプリ

 

 ニセコオートルートを行くつもりだったが、スキー場で足止め。五色温泉からスタートでは、面白くない。きっばりあきらめて、半日でも登られるイワオヌプリに転進。昨春は、イワオを眺めただけだったので、行ってみたい思いもあった。

 五色温泉に車を置いて午前も遅くに出発。2〜3日前に登った人のトレースがうっすら残っていて、それを追う。昨日までの冷え込みが嘘のような暖かさだったが、風は相変わらず強く吹いていた。頂上南の急斜面をひたすら斜上して頂上へ。

 下山は道標の立つ向こうのピークまでシールを着けたまま行き、そこから広い谷へ滑り込んだ。 ストッパーと化した新雪とザラメのまだら模様、快適ではないが、ゲレンデよりはるかに面白い。

2019.5.3 チセヌプリ~スキー場跡~雪秩父

 

 峠の駐車場で出発の準備、その間に2人が雪秩父へと回送用の車を置きに行く。全員そろって駐車場から登り、1時間ほどで頂上に立ったが、頂上付近にはやはり雪はない。

 360度の展望を楽しんでから滑降に入る。山頂からの急な斜面では雪が重く足をとられる。昨日の雨は上部では雪だったらしく、春の新雪は抵抗となっていた。峠へと滑る人たちが下手に見えたわけが分かった。少しくたびれて台地で1度休む。この先は少々迷いやすいが、無事にチセヌプリスキー場跡へ入る。そこから先、雪室が変わって快適に滑ることができた。(6名)